年があけて次の春の予感がするこの季節は、お茶が落ち着いて一層おいしく入る季節でもあります。
      
この時期にしか出てこない特別な香りがあるお茶、2017年に出来が良かったお茶をご紹介いたします。
      
      
2017年はお茶には大変な大変な年でした。
2月~4月の天候が全国的に不順だったために、例年では国内で一番はじめにお茶が出る鹿児島よりも静岡で先に一番茶が出るなど、異例なことが多かった年でした。
その中でもお店にそろえたお茶は良い出来のものがそろっていたな、という印象です。
      
お茶の出来があまりよくない年に、美味しくなるお茶があります。品種が特定されていない在来のお茶です。
      
当店のお茶では「流星」と「和」、「大正浪漫」があります。
どれも出来が良かったのですが、「流星」は香り、味わいともに本当に素晴らしいお茶になりました。
      
「和」や「大正浪漫」も例年よりもよかったのでお勧めです。
品種のお茶は「秋津島」が昨年よりも繊細な味わい、澄んだ香りが伸びた印象があります。
あとは新しく入った「まんどころ」「つきよみ」がとても印象に残った年です。
真逆の特徴を持ったお茶ですが、どちらも澄んだ香りをお楽しみいただける当店のお店らしい茶葉です。
      
また、この季節にしか味わえない特別な香りがあるお茶をご紹介します。
どのお茶も美味しく楽しめますが特におすすめのお茶が「あかね空」です。両河内という静岡県清水区の山あい、川沿いに広がる茶畑で有機栽培されたお茶です。
おくゆたかという品種で、甘みと香りに特徴があります。
 

     
おくゆたかはマンゴーのような香りがするといわれますが、なかなか分かりにくい香りでもあります。
甘い香りのなかにある青っぽい香りが、緑茶の香りと溶け合ってしまうような印象です。ですが、この季節のあかね空は面白いぐらいに香りが花開きます。
 
  
 
急須からお茶を淹れているとふわりとフルーティな香りが立ち上ってきます。
大きめに育ってている茶葉ですので、あまり渋くなることもないので熱湯を使いやすく香りを引き出せます。
 
  
    
不思議なことにこの香りは4月ごろのすこし温かくなる季節になるとすっと消えていってしまいます。
      
新茶が来るまえに春のからだで季節の香りを楽んでみてください。
      
。。。。。。。。。。。。。。。 
 
 
     
茶茶の間の年越しの春茶 2017
「あかね空 Akanesora」
      
 品種:おくゆたか
 採取:ハサミ
 生産地:静岡市清水区
 製法:蒸し
 50g 1100円
    
*「あかね空」HP.通販のご紹介はこちら↓
http://chachanoma.com/tea/hukuyoka/
(以前の名前「ふくよか」になっておりますがお茶の内容はおなとなります) 
   
。。。。。。。。。。。。。。。