淹れ手から見た雪堂さんの急須
〜お茶を淹れる道具としての急須〜
 
年間で10000回以上お茶を淹れている茶茶の間の日本茶ソムリエ。
その三人が惚れこんでいるのが雪堂さんの急須です。
 
良い急須とはどんな急須だろう、と話すことがあります。
 
その際に行き着く一つの答えは「ちゃんとお茶を淹れらること」です。
どんなに見た目が良くてもお茶を淹れるための用を満たしていなければ、それは急須とは言えません。道具としての用を満たしたもの、そして実用の完成度が高いものが良い急須だと考えています。
ひとつひとつの用を追求していくことで、その機能に伴った美しさが自然と急須に宿ります。
 
雪堂さんの急須の魅力は徹底した使いやすさです。
お茶を淹れるときに邪魔になる要素がなく、淹れ手の思い通りにお茶を表現することができます。
蓋のすりあわせによる密閉度、注ぎ口の角度や湯切れの良さ、詰まりにくい茶こしの性能、持ち手の大きさや手に吸いつくような生地。
 
そのうえで、丁寧な仕上げによって急須がひとつの芸術品にまで仕上がっています。風景が映り込む水面のような急須、これが人の手による磨きと窯の炎によって作り上げられています。
丁寧な仕事による外観の美しさはもちろんですが、その前提として雪堂さんの急須はお茶を淹れるための道具として完成しているのです。
 
茶茶の間が急須展を通して紹介するものはどういうものだろうか。そう考えたときに雪堂さんの急須はこれ以上ないものでした。
 
雪堂さんの用が美を超える、業が芸を超えるという言葉は、お茶を淹れている現場からは感動を覚える言葉です。
 
私たちはそんな雪堂さんの急須が大好きで、皆様にご紹介させていただけることを心から光栄に思っております。
 
 
「雪堂急須展」冊子「SETSUDO × CHACHANOMA」より
 
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 
「雪堂急須展」冊子
「SETSUDO × CHACHANOMA」
 
_ご挨拶
_ご紹介
_淹れ手から見た雪堂さんの急須
_雪堂さんの急須
_朱泥 ~技術を魅せる土~
_茶こしの「用」 ~手作業の極~
_重量「感」 ~重さの感覚~
_仕上げの「美」 ~技術の到る場所~
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。