雪堂さんの急須
〜用の美〜
 
雪堂さんは、急須をお茶を淹れるための実用の道具だとおっしゃいます。
 
その言葉通り、雪堂さんの急須はとてもお茶を淹れやすく、それ故に淹れることが楽しい急須です。
傾けた分だけとどまることなく流れ出るお茶からは、急須のなかで茶葉が開いていく様子を感じることができます。
 
実用の道具であるという心意気は、江戸後期の名工青木木米が残した急須を写した際にも、重心のバランスなどのお茶を淹れる際に必要な要素がおざなりにされることはありません。
ひとつひとつ異なる形や、仕上げがお茶を淹れる実用を邪魔をするのではなく、個性として輝く、高いレベルで実用の用途を満たしています。
 
ひとつ目の急須はドキドキしながら使い、ふたつ目ではそれぞれの違いに驚き、三つ目にはそれぞれの個性を楽しむ。そんな新しい経験を常にさせてくれる急須たちです。
どの急須もしっかりと実用を満たしているからこそ経験できる境地です。
 

 
形としては茶茶の間のオリジナルで制作をお願いした『茶ごころ急須』を今回初めて販売させていただきました。
茶ごころ急須は茶葉の状態をとらえやすいように考えた形です。
 
ひとつの「用」を徹底することで、新しい淹れ方、新しいお茶の楽しみ方ができる急須です。
 
 
「雪堂急須展」冊子「SETSUDO × CHACHANOMA」より
 
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 
「雪堂急須展」冊子
「SETSUDO × CHACHANOMA」
 
_ご挨拶
_ご紹介
_淹れ手から見た雪堂さんの急須
_雪堂さんの急須
_朱泥 ~技術を魅せる土~
_茶こしの「用」 ~手作業の極~
_重量「感」 ~重さの感覚~
_仕上げの「美」 ~技術の到る場所~
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。