重量「感」
〜重さの感覚〜
 
急須は手に持った時の感覚と実際の重さが異なることがあります。
 
ふたつの急須を比べたときに、はかりに乗せた重さと手の感覚が逆転するような急須です。
これは急須の持ち手や、胴の部分の重心の位置などによります。
 
私たちはこれを「急須のバランス」とよび、良い急須ほど手にしたときに軽く感じられます。
軽く感じる急須はお湯を入れた際にも傾けやすく、非常にお茶が淹れやすいです。
 
軽すぎる急須では湯を注いだ際に水の重量の影響を受けてしまいますし、重すぎる急須はお茶をコントロールして淹れることが難しくなります。
急須は軽いことが重要なのではなく、重量に対して違和感や不安を感じないことが重要です。
 
雪堂さんの急須は実際の重さよりも軽く感じられる急須です。
持ち手や注ぎ口位置などが長年の経験で見事に調和しているからこそです。
 
 
「雪堂急須展」冊子「SETSUDO × CHACHANOMA」より
 
 
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「雪堂急須展」冊子
「SETSUDO × CHACHANOMA」
 
_ご挨拶
_ご紹介
_淹れ手から見た雪堂さんの急須
_雪堂さんの急須
_朱泥 ~技術を魅せる土~
_茶こしの「用」 ~手作業の極~
_重量「感」 ~重さの感覚~
_仕上げの「美」 ~技術の到る場所~
 
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