今月より店頭では「蔵出し新茶 2018」と称しましておすすめのお茶を展開中です。
今回はそちらをWEBでもご紹介させていただきます。
        
夏を過ぎて秋を迎えるころ、5月ごろに摘み取られたその年の新茶はフレッシュな香りが落ちついて、そのお茶本来の味わいを楽しむことができるようになります。
        
土地や品種の味わいがしっかりと出てきて、その年の出来不出来までもたのしむことができます。
茶茶の間ではこの時期のお茶を蔵出し茶と呼んでいます。
 

        
この時期はその年のお茶の特徴が一番はっきりとわかる季節です。
2018年の特徴は何と言っても摘み取りの速さでした。
場所によりますが鹿児島では一ヶ月、静岡でも二週間近く早い摘み取りになりました。
例年と大きくずれたため、摘み取りのタイミングを掴むのがとても難しい年にはなりましたが、腕のいい生産者さんのお茶がとても上手に仕上がった印象があります。
        
今年とても美味しく仕上がったお茶をいくつかご紹介いたします。
 

        
まず真っ先にご紹介したいのが「きわみ」です。
このお茶は昨年までは「和」として販売していた畑のお茶ですが、今年はとても出来が良く同じお茶とは思えないクオリティになりました。
これは成長の速さに合わせて、収量が減ることを覚悟のうえで質を上げて収穫したためです。
畑は在来の昔ながらのお茶なのですが、茶葉からはシナモンを思わせるようなミルキーな香りが立ち上ります。
すこし水気を帯びた艶のある香りが、香駿とよく似た雰囲気を持っています。
 

        
同じ在来の「流星」もとても良い年でした。
昨年は青竹を思わせるような爽やかな香りが特徴的でしたが、今年は香りの後半に優しい甘い香りが出ています。
はじめはスッとする香りが立ち上がり、その奥から優しい甘い香り、そして最後にはすっきりと抜けるような後口があります。旨味と渋みのバランスも良く、お茶らしい味わいが楽しめます。
 

        
最後にご紹介するのが「手摘み桃源郷」です。
今年からハサミで摘採される予定だったのですが、出来が良かったために手摘みで作られたお茶です。
桃源郷よりも澄んだ香りと味わいがあります。
フレッシュな桃を思わせる香りと、まだ少しだけ残っているピリリとした新茶独特の渋みが楽しめます。
お湯をさしてすぐに立ち上がってくる香気は、香駿の品種特徴の香りにさらにミルキーな甘い香りが絡み合い、桃の香りになってたちあがります。香りはしっかりと甘いのですが、旨味が強すぎることはなくスッキリとした味わいで、お茶の渋みまでが一体になってとても華やかな雰囲気を楽しむことができるお茶です。
手摘みならではの繊細なお茶の味わい、香気をお楽しみください。
 
        
こちらのお茶は店内でもお楽しみいただけます。
茶茶の間の日本茶ソムリエが丁寧に5煎までお淹れいたします。煎ごとの違い、一つのお茶が作り出すながれをお楽しみください。
師走も迫るこの時期、心癒されるお茶で一息いかがでしょうか。
        
        
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茶茶の間の蔵出し新茶 2018
 

        
「手摘み桃源郷 2018」
  茶葉50g ‥ 3,200円
  店内提供 ‥ 1,300円
        
「流星 2018」
  茶葉50g ‥ 2,600円
  店内提供 ‥ 1,300円
        
「きわみ 2018」
  茶葉50g ‥ 2,000円
  店内提供 ‥ 1,000円
   
*税別表記
       
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YAMAGUCHI