日頃は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
当店は10月1日で開店18周年を迎えることができました。これも皆様のご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。
本来ですと長く続けてこれたことへの感謝をお話ししたい月なのですが、この度はお伝えしないといけないことがございます。
当店は現在のカフェの営業を12月末で終了いたします。.
いくつもの要因があるのですが、突き詰めると私たちが提供したいクオリティの維持が難しくなったことによる判断です。
諸経費の高騰、お客様の動向の変化、スタッフ不足、また感染症による営業のリスクなど様々な要因を加味して現在のカフェの維持を断念いたしました。
1月以降も規模を縮小しての営業、または予約限定での営業などは検討しておりますが、まだどういったことが現実的に可能か検討中となります。ですので一旦今までの形式でのカフェに関しては終了のご報告となります。
お店の閉店ではないのか、というご意見ご心配もあるかと思うのですが、現在の茶茶の間でカフェは仕事のひとつとなっており、今後も日本茶セミナーや茶器や茶葉の販売は継続を予定しております。特にセミナー等に関しましては今後も継続して開催していきたいと考えております。
2005年にカフェを開店してから、茶茶の間が選んだ高品質の茶葉を高い技術をもった専任のスタッフがご提供する「嗜好品としてのお茶」を気軽に楽しんでいただく、ということをコンセプトのひとつとして日々カフェを運営してまいりましたが、その維持が現状では難しく、先にお伝えさせていただきました通り諸経費の高騰、人員の不足、そしてスタッフにかかる負担の大きさなど様々な要因から今回の決定をさせていただくこととなりました。
年明け以降も何がしかの営業形態の変更を経てお茶とスイーツをご提供してまいりたいと考えておりますが、その際はご提供方法や価格等で大幅な変更となる可能性がございます。現状のカフェとしてお茶とスイーツのご提供がお約束できるのは12月までとなります。
年明けの営業に関しまして現時点で明確なお知らせができず大変恐縮ではございますが、主要スタッフ2名のコロナ感染、そしてその後も続く体調不良等で具体的な決定をすることができないままになってしまっております。現在検討を重ねておりますので、もう少々お待ちいただければ幸いです。
この度は突然のお知らせとなってしまいましたが、素晴らしい個性や魅力をもったお茶たちとお客様の出会いをご提供すること、「お茶を愉しむ」という文化を広めること、おいしいお茶を後世に残すこと
今まで「茶茶の間」として大切にしてきたことをそのままに、今後も「茶茶の間」であり続けられますように、今私共にできることを考え、精一杯努めてまいりたいと思います
何より私たちはお茶が大好きです
素晴らしい香味をもったお茶達をこれからも淹れつづけたい、どこまでもどこまでも真摯に一杯に、一煎に向き合っていきたい
そして日々通ってくださる方が、これからも来たいと思っていただけるような、まだいらしたことがない方がいつか行きたいと思っていただけるような
そんな皆様に愛していただけるようなお店になれますように精進してまいりたいと思います
どうかこれからも「茶茶の間」をよろしくお願いいたします
2023年10月26日
表参道 茶茶の間 スタッフ一同